ホーム>具体的な抗原除去と注意点及び予防方法
アレルギー性鼻炎の症状
アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎に対する具体的な抗原(アレルゲン)除去と
回避方法(注意点及び予防方法)

 

アレルギー治療の第一歩は、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)を除去、回避することです。以下の説明をよく読んで注意しましょう。

 

1. 花粉の回避
1. 花粉の回避

毎年特定の時期に「くしゃみ」「水のような鼻水」「鼻づまり」といった症状を感じる方は症状を軽くする方法を常に模索されていることと思います。
 
まず症状を軽くするための最善の方法は、「花粉を回避すること」です。「花粉を回避する」ためには、日々の生活で気をつけていただくポイントがあります。

 

[具体的な除去・回避のポイントとは]

A. 花粉情報に注意する

※アレルゲンとなる花粉の飛散時期に症状が出るため、アレルギーとして該当する花粉が飛散する時期には早めに病院へ行くことで予防治療をしましょう。

■晴れている日、風が強く吹いている日の対策

(花粉が数多く飛んでいる)

(1)極力外出することを避ける

特に下記のような場所は避けるようにしてください。
スギ・ヒノキの木が多い所 → 山、ゴルフ場、温泉など
カモガヤ・ブタクサの多い所 → 空き地、河原や堤防沿い

(2)洗濯物や寝具は外で極力干さない

洗濯物、寝具を外で干す場合は下記の点を心がけてください。
★とり込む前に、洗濯物はそれについた花粉を十分にふるい落とす。
★寝具はよく棒などで叩き、花粉を落とす
★電気掃除機で寝具についた花粉をよく吸い取る。

(3)窓や戸はきちんと閉めておく

(4)換気の窓はこぶし一つ程度を目安に小さく開け、換気時間は短時間にとどめる

 

■外出する際のポイント

(1)必ず帽子、花粉症用のメガネ、花粉症用のマスクを着用する。

(2)帰宅時には家に入る前に身につけていた帽子、マスク、コートをとり、衣類や髪についていた花粉をよく払い落とす。

(3)帽子、マスク、コートは玄関付近に置いておくことで家の中に花粉が入ることを極力避ける

(4)帰宅後、うがいや顔を洗い、鼻をかむ。目や鼻も洗浄すると、より効果的。

こちらは家に花粉を持ちこまないための方策ですので、ご家族にも協力してもらってください。

 

B. 表面に花粉がつきやすい衣服(毛織物などのコートetc)の着用を避ける。

花粉がつきにくく、落としやすいナイロン生地が理想的。

C. 空気清浄機の設置

D. 掃除の励行

→特に窓際には花粉が溜まりやすいので念入りに掃除する。また、リビングや寝室といった長時間いる部屋の掃除も入念に掃除する。

E. 掃除の際は、ホウキやハタキは使わない。

→電気掃除機、ぬれ雑巾、化学雑巾を使用する。

F. 花粉を落とすためにも毎日お風呂に入り、頭髪や体をよく洗う。

2. 室内塵の除去(ダニ、アスペルギルスやカンジダなどのカビ類、ゴキブリ、動物のフケ)
2. 室内塵の除去(ダニ、アスペルギルスやカンジダなどのカビ類、ゴキブリ、動物のフケ)

室内のホコリには、ダニ、カビ、ゴキブリ、動物のフケといった多種多様のアレルゲンが含まれています。これらのホコリの総称をハウスダストと言います。特にハウスダストの主な原因となるダニは、湿気が多く暖かいところを好みます。

ハウスダストの主要因であるダニの好む環境は以下のようなものです。

■栄養…
食品や食べこぼし以外に、垢、汗、フケなども栄養源です。
■水分…
湿度が高いほど増えます。
■温度…
20~30℃の温度を好みます。
■空気…
ダニは空気がなければ生きていくことができません。そのため、洗濯は効果があります。また、脱酸素剤を使用した圧縮袋なども効果があると言われています。

「室内の掃除を行うこと」が最も効果的です。

 

[具体的な除去・回避をするには?]

A. 掃除機でホコリを吸引する。

掃除機の空気の吐き出し口は戸外へ向け、掃除機は1畳あたり30秒以上の時間と吸引部をゆっくりと動かして、掃除を行う。また掃除の頻度は週に2回以上行う。
かたくしぼった雑巾で拭き掃除を行う。フローリングなどのホコリのたちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける。

B. ホコリが溜まりやすいカーペット、畳、布張りのソファーは出来るだけやめる

C. ベッドのマット、布団、枕にはダニを通さないカバーをかける

→週に1回以上、たくさんの水で洗濯する

D. ふとん、じゅうたん等は日光にあてて干す。

干している間は2~3回裏返すことで、表面や裏面にいるダニを死滅されることができる。また、干し終わった後には必ず表面を掃除機で吸引する。
布団は週2回以上干すことが理想。日光に当てて干すことが困難な場合でも室内干しや布団乾燥機を行うことで、ふとんの湿気を減らした上で週に1回以上、布団に掃除機をかける。

 

E. エアコンをつける場合、つけ始め(10分間を目安)は換気を行う。また、フィルターを定期的に掃除する。

F. カビの生えたものを身の回りから取り除くのはもちろん、浴室、壁、冷蔵庫等は除菌する。

G. おもちゃはほこりの溜まりやすいぬいぐるみは極力避けて、ほこりのつきにくい木製やプラスチック製にする。

3. ペット(イヌ、ネコ、ハムスター、モルモットなど)の回避
3. ペット(イヌ、ネコ、ハムスター、モルモットなど)の回避

動物に直接触れることはもちろん、室内を浮遊する動物のフケを吸入することからもアレルギー症状は発現します。ペットを飼っていない家庭でも、ペットを飼育している人の出入りがある場合には、室内に動物アレルゲンが持ち込まれてしまうので注意が必要です。

[具体的な除去・回避をするには?]

A. アレルギーの原因となるペットを飼うことは控える。もし既に飼っている場合であれば、部屋で飼うことを止めていただく。

B. ペットの飼育をやめた場合でも、数ヶ月は入念に掃除する。

C. 動物の毛、羽毛といったアレルギーの原因となりうるものを用いた衣類、寝具などを避ける。

4. 昆虫(ガ、ユスリカ)の回避
4. 昆虫(ガ、ユスリカ)の回避

ガやチョウのりん粉、りん毛および河畔や湖沼で蚊柱をつくるユスリカの死骸は空中を漂っています。これらの飛散は初夏から秋にかけて特に多くなります。

※注意すべき時期:5月~7月及び10月~11月

 

[具体的な除去・回避をするには?]

これらの昆虫の粒子が空中に飛散しているため、花粉と同様の注意が必要です。
また、生活環境内にある庭木の防虫対策を徹底し、毛虫や蛾等が発生しないようにします。ちなみに蛍光灯やLED のカバーにも昆虫の死骸は存在しますので、カバーを外すなどの対策をとって、こまめに掃除をすることを心がけましょう。

5. その他の生活上の注意点
5. その他の生活上の注意点

A. 室内の乾燥を防ぐことを心がける。部屋の室温を20~25度、湿度を50%に保つよう心がけてください。

B. たばこの煙を避ける

C. 適度な運動を行う。

※水泳は鼻の粘膜の過敏性を高め、症状を悪化させることがあるので、要注意です。

 

これらの点に留意していただいた上で花粉やアレルギーの原因となる物質を体内に吸い込むことを最小限に抑えることができます。すべてのことを実践しようとすることも重要ですが、無理なくできることから始めていただいた上で継続していただく事が最も重要です。