いぼ

Warts

「いぼ」は、たこや魚の目と全く異なり、ウィルス性であることが特徴的です。見分け方としては見た目で判断する方法が
最も一般的です。「いぼ」に皮紋と呼ばれる模様はなく、表面はガサガサしており、削ると転々と小さな出血があります。

「いぼ」の原因と主な症状

目に見えない傷から、皮膚の細胞がヒト乳頭腫ウィルスに感染したために起こる病気です。
痛みやかゆみを伴うケースは少ないですが、イボができる部位によっては痛みを感じることがあります。例えば、足裏にできた際に、歩く際にすれることにより痛みを伴うことなどが挙げられます。

このように治療していきます

① 炭酸ガスレーザーによる治療
《メリット》
痕が残りにくく、再発しにくい
《デメリット》
1㎜あたり2000円~5000円と、病院によって価格に差がある。

※炭酸ガスレーザーによる治療は
公的医療保険適用外の治療となる場合があります。

② 液体窒素による治療
《メリット》
保険診療内でいぼを除去できる
《デメリット》
根の取り損ねによる再発の恐れがあること。
痛みを伴う可能性があること。
③ 内服薬による治療
《メリット》
治療に全く痛みを伴わない
《デメリット》
いぼの形状や種類によって、効果がでる場合と出にくい場合がある。

いぼの種類、大きさや症状によって治療方針も異なりますので、専門医の相談の下、治療することをすすめます。

水いぼ

Water warts

いぼと混同されることが多い水いぼですが、感染原因となるウィルスの種類が異なります。
感染経路は未だ不明とされておりますが、肌と肌が接触することにより感染すると言われております。
免疫ができると、かからないとされています。

「水いぼ」の原因と主な症状

伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウィルスによる接触感染が原因です。アトピー性皮膚炎などにより皮膚が傷つきやすい人は感染しやすく、小児に多いと言われています。
直径1~3mm程度の白いいぼが数個から数十個、胸・脇の下・肘・ひざなどによくできますが、全身に発症します。かゆみを伴う事もあります。また、いぼの中心がくぼんでいる事も特徴的です。
いぼにウィルスがたくさん含まれている為、かくことによりつぶれると周囲に広がります。

このように治療していきます

治療法としては下記の2つが挙げられます。

① 専用のピンセットにより、1つずつ除去
② 投薬療法

特別な治療をしなくても、治ることもあると言われておりますが、伝染性があるため、数が少ない早期のうちに治療をすることをおすすめします。

こちらの記事の監修医師
医療法人坂本会 医師 飯 田 美 佐
平成9年北里大学医学部卒業、医師免許取得。
大学病院からクリニックまで20年以上にわたり数々の患者様の治療に従事。
平成30年より坂本クリニックに勤務、現在に至る。
所属:日本皮膚科学会
皮膚科勤務経験20年以上の実績をもとに患者様お一人おひとりの皮膚に関するお悩みに耳を傾け、お悩みの軽減および早期治療を心がけております。